新卒でゲーム開発会社トーセに入って1ヶ月で辞めたお話
ゲーム業界最大の受託開発企業
プロフィールにはぼかした形で書いていますが、私は4年制の大学でゲームに関して学び、その流れで新卒でトーセに入りました。……もう4年以上前のお話なので会社名出して良いでしょう。
一般の方にはトーセと言っても知らない方が多いと思いますが、トーセは京都にあるゲーム業界最大の受託開発の会社です。ほとんどのゲーム会社の制作に関わっていると言ってもいいです。でも自社の名前は出さないという「縁の下の力持ち」な会社です。最近はゲームよりも電子書籍・パチンコとパチスロの液晶演出・アプリの方が主力気味ですが。
就職活動大嫌いで就職活動は何もしていない私でしたが、卒業までの日が迫るにつれて就職課からのコンタクトが激しくなる一方でした。進路が何も決まっていないまま卒業する学生は就職課にとっては都合が悪いのでしょう。
んーなんとか就職課に説明しようと思っていたら、地元京都の求人広告にトーセの求人募集が出てました。それで応募したらすぐに来て欲しいと言われて面接即採用、うーん怪しい。しかしここで社員4級扱いと聞いて「おっ」と思いました。
トーセには社員4級・社員3級・社員2級・社員1級とステップアップ制があって、最初は時給制の社員4級からスタートします。作品や自己PRを提出して何回も面接受けて入るのと同じ待遇ということは、それって就職課にトーセ入りましたと言えるんじゃ。
という訳で就職課には上手く説明して、トーセに入りましたということにしておきました。何の選考過程もなくいきなりだったから驚いていたけど、就職課もトーセのステップアップ制を知っていたのでスムーズにお話は進みました。
ゲーム学科だからゲーム会社に入るのが一番評価高いんですよね。まぁ長く続くとは思わなかったですが、一応のケジメとしてゲーム会社に入っておこうと。若干のラッキーもあったけど(少なくとも就職課への進路提出としては)新卒でトーセに入りました。
で、中に入ったら足の引っ張り合い
それでトーセに入ったけど、何にビックリしたかって、何百人もいる開発部屋で正社員扱いの社員1級が十何人しかいなかったこと。実質、管理職だけが正社員という状態でした。あとのほとんどの人が契約社員とかみたいな扱い。
超がつくピラミッド構造の中、昇格目指しての蹴落とし合いがすごかった。常に周りの人間のミスを見逃さないようにしたり、ミスするような業務指示や業務依頼を出しあう。限られた社員1級(正社員で退職金が出るように)・社員2級(賞与や慰安旅行など福利厚生が大幅に良くなる)を目指すためになんでもありな世界がトーセには広がっていました。
東日本大震災もあって社内もそわそわしていたし、ちょうどその時に緊急雇用創出事業でアプリ開発しようよ的なお話があって、期間は決まっていてもそっちの方がいろいろできそうだったので、1ヶ月でスパっと辞めました。入っただけで十分、別に長居するつもりはなかったし。
※ ※ ※
今ではトーセにいたことは隠しています。全然アピールポイントにならないし、無かったことにした方がいろいろ都合が良いです。
ただ、ソフトウエア開発やゲーム関連の方とお会いした時は「けん制」として言うことはあります。一般人は知らなくても業界人ならトーセは知っている、トーセにいたと言った時の反応と1ヶ月で辞めましたと言った時の反応を見て相手の様子を探る、それには使えるかな……。
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プロフィール
赤月あかり(sharp78)
京都生まれ京都育ち。
アプリやサイトを作ったり、プロ野球観戦やゲーム・麻雀をしたりしています。
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